1. ホーム
  2. 特集
  3. Interview 有村架純 写真展「sou.」|「想像する、どんなときも」。有村架純の30歳の記録
EVENT / 2024.10.22
Feature

Interview 有村架純 写真展「sou.」|「想像する、どんなときも」。有村架純の30歳の記録

Interview 有村架純 写真展「sou.」|「想像する、どんなときも」。有村架純の30歳の記録
Interview 有村架純 写真展「sou.」|「想像する、どんなときも」。有村架純の30歳の記録

有村架純さん初となる写真展、“有村架純 写真展「sou.」”が、3月25日(月)まで池袋PARCO 本館 7F PARCO FACTORYで開催されている。福岡PARCO、心斎橋PARCOでも巡回決定。写真集と展覧会のコンセプトは、有村さんが人生で大切にしている“想像をすること”。「sou.」という言葉から感じる情景、色、表情が散りばめられた写真展は、見終わった後に心地よさの余韻が響き渡る。写真集と展覧会に込めた想いを有村架純さんと、フォトグラファー 今城純さんに伺った。

Photo
Jun Imajo
Styling
Yumiko Segawa
Hair&Make
Izumi Omagari
Text
Hisako Yamazaki
Edit
RIDE Inc.

「想像する、どんなときも。」
有村架純の30代初となる写真集

30歳という節目のタイミングで、ファンの方に感謝の気持ちを届けたい――写真集「sou.」の撮影は2023年2月13日、有村架純さんの30歳のバースデーとともにはじまった。写真集のタイトル「sou.」に込めた想いとは。
「人生で何を今、大切にしているのかを考えたとき『想像する、っていうことだな』と思ったんです。いまって、調べればいろんな答えがポッと出てきてくれる。とても便利だし、調べる時間がかからない、すごくスマートな世の中になったなと思うんですけれど。それ以上でも、それ以下でもない答えを、果たして自分の中で結論づけてしまっていいのだろうか…と。それは、自分が大事にしてきた“想像する”ということから、なんか離れていきそうだなと思ったんです。人に対しても物事に対しても、やっぱりちゃんと『どうしてそうなのか?』と見つめて、その奥を想像していくことが大切だと思い。ファンの方たちに私のそんな想いを共有したいと感じて、“想像する”という言葉をタイトルにしました」(有村架純さん)。

10代から変わらない有村架純の魅力を
フォトグラファー 今城純が切り撮る

有村さんが写真を依頼したのは、フォトグラファー 今城純さんであった。「架純ちゃんとは、彼女がまだ10代のときからよくお仕事をさせていただいていました。わりと頻繁に撮っていたので、次第に打ち解けていって。僕も架純ちゃんも、そんなに喋るタイプではないのですが、言葉を交わさずとも、お互いのテンションが近くて、波長が合うというか。長年撮影してきたという積み重りが生み出す自然な空気感もあるし、この写真集には素に近い有村架純さんがいるように思えます。知り合ってだいぶ長いですが、この撮影をしていて自分が知らなかった架純ちゃんの一面も垣間見えました。出会ったときと変わらない、少し子どもっぽい部分を残しながら、表現力がすごく高くて。架純ちゃんの魅力は常に変わらない。10代の頃からずっといつも穏やかで静か。その穏やかさのなかに、心地よさを出せる人。自分ファーストではないんです。『楽しそうだな』っていう表情をしているときは、周りが楽しんでいるときで。周りが楽しそうにしているのが嬉しいというタイプの人だから魅力的。デビューしてからずっと、プレッシャーのある現場も経験してきたにも関わらず、いつも会うたびに穏やかで優しい雰囲気を出してくれるんです」(今城純さん)。

タイ・東京・鎌倉を舞台に。
それぞれの地で見せる、等身大の魅力

撮影の舞台となったのは、タイ・東京・鎌倉。写真集を記念した本展では、撮影舞台となったそれぞれの世界観を再現するほか、本人が紡ぐ言葉もさまざまな仕掛けを通して展示されている。
「ここ5年ぐらいかな……“東京に来ている”という感覚から“東京にいる”という感覚に変わってきたんです。『あっ、自分もちゃんと東京にいるんだ』って思えてきた。30歳の節目で東京という場所が、私にとって大切な場所になりつつあることから、舞台のひとつに選びました。
仲良しの女性のスタッフさんがいるんですけど、私がちょっと行き詰まったときに、その方が海に連れ出してくれたことがあったんです。そこが、鎌倉でした。とっても気分転換になったことを覚えているし、なんかすごく深呼吸できて、自分のパワースポットみたいな場所だなって感じて。大切なきっかけをくれた場所でもあったので、もうひとつの撮影場所に鎌倉を選びました。タイは『大人の女性が一人旅をするなら、どういう国があるだろう?』と思ったとき、すぐにタイが頭に浮かんできて。30歳になって、これからまた新しいステップを進んでいくというときに、タイという場所がすごくしっくりきて。初めて行く国だったのですが、これから素敵な大人の30代になるぞ……という意味も込めてタイにしました」(有村架純さん)。

「架純ちゃんが気になっていたり、好きなところ、そういう思い入れや気持ちが入る場所で撮影をしました。谷中商店街では、僕と架純ちゃんの二人だけでぶらぶら歩いて撮影を。ちょっとお店に入ってみたり、雑貨屋さんやカフェに行ったり。あまりないシチュエーションだったので、周りの方々はびっくりしていました(笑)。架純ちゃんの30歳の誕生日から撮りはじめて、約1年かけて撮影しました。1ヶ月ぐらいで撮影する写真集が多いなか、1年間かけてじっくり、ゆっくりと。みんなの気持ちの入り方が深い状況のまま、進めることができました」(今城純さん)。

余韻や余白をあえて残す。
偶然を享受し、自然体で挑んだ作品

「今回の撮影では、あまりカメラを意識せずに、ふと見たい時に見る。カメラマンさんに話しかける感じで見るというか。『今城さんをカメラマンさんだと思わない』ようにしたんです(笑)。カメラがあると、どうしても自然体ではいられない気がして。意識しないということが大切だと。被写体とカメラマンにならない関係が理想で、今城さんとは今までの経験があったから、それが叶ったのだと思います。変に大人になろうとも思わなかったし、展示されている写真は本当に本来の自分に近しい姿なのかもしれないと思います。
私のお気に入りの写真は、タイの屋台で撮った猫との1枚。猫がたまたまいて『猫ちゃん、こっちに来ないかな〜』と思ったら来てくれて。なんなら、見つめてくれて(笑)。目を合わせたのは一瞬だったのですが、今城さんがその瞬間を残してくれていて。それがとっても嬉しかったんです。
会場のラストに飾ってある写真は、鎌倉で撮ったもの。撮影していたら突然雨が降り出して。雨で衣装が濡れてしまうから、『どうしよう』とみんなで悩んだけれど、でもこれもきっと天気が味方してくれるということで、雨でも撮っちゃおうということになったんです。思い切って撮ったら、こういうカットが撮れた。1枚、強い写真が撮れてよかったねとみんなで話していたことを覚えています」(有村架純さん)。

30歳という節目のタイミングでファンの方に感謝を届けたい――有村さんのそんな気持ちから生まれた写真集「sou.」 、そして写真展には、屈託のないナチュラルな笑顔や自然体の表情、そして有村さんが紡いだ言葉が詰まっている。
「私は余白のある作品がすごく好きなんです。今回、ファンの方に届けたいこの写真集や展覧会のコンセプトは“余白”。自分の好きをファンの方に共有したいというか(笑)。見終わった後に、変な疲れを感じさせずに『何か心地良かったな』と思っていただけたら、いちばん嬉しくて。そういう作りにできたらいいなと思って、みんなで考えました」。

「年齢や経験を重ねれば重ねるほどに、
どんどん“まろやか”になっていきたい」

20歳の頃に出演したNHK連続テレビ小説「あまちゃん」以降、日本を代表する表現者として走り続けてきた有村さん。現在、31歳となった彼女が想う理想の人間像とは。
「20代はあっという間でした。もちろん迷走時期というか……どういう自分でいればモチベーションや体力がちゃんとキープできて、仕事と向き合えるのだろうかという迷いや悩みはいろいろありました。1年、1年、何かに抗うように生きてきたなって思いますね。常に周りに生かされているなと思うし、それでしかないと思っています。“自分ひとりで生きている”なんて思えないですし、その感覚は、今も変わっていません。これからきっと、自分を折ることができない部分だったりが、成長過程の中で出てくると思うんです。でも、年齢や経験を重ねれば重ねるほどに、どれだけ“まろやか”になれるかということが大事だと思っていて。もちろん、芯を持って戦わなければならないときもあるかもしれないけれど、自分のなかの価値観がすべてではないと感じながら、どんどんまろやかになっていけたらいいなと思います」。

展示名
有村架純 写真展「sou.」
会場
池袋PARCO 本館7F PARCO FACTORY
開催期間
2024年3月1日(金)〜3月25日(月)
営業時間
11:00~21:00
※入場は閉場の30分前まで
※最終日は18:00閉場
入場料
1,000円(入場特典付き)
※会場入口にて当日券を販売致します。
※前売り券の販売はございません。
※各種割引・優待対象外

※詳細は下記URLをご確認ください。
https://art.parco.jp/parcomuseum/detail/?id=1361

有村架純 写真展「sou.」 福岡・心斎橋への巡回開催決定!

会場
福岡PARCO 本館5F・PARCO FACTORY
開催期間
2024年3月30日(土)~4月21日(日)

※詳細は下記URLをご確認ください。
https://art.parco.jp/parcofactory/detail/?id=1410
会場
心斎橋PARCO 9F EVENT SPACE
開催期間
2024年4月26日(金)~5月12日(日)

※詳細は下記URLをご確認ください。
https://art.parco.jp/shinsaibashi/detail/?id=1411

SPECIAL PRESENT

有村架純 写真展「sou.」開催を記念して、有村架純さん 写真集「sou.」&サイン入り写真展会場限定スペシャルカバーを計4名様にプレゼント。


<プレゼント内容>
①有村架純さん 写真集「sou.」(1冊)
②サイン入り写真展会場限定スペシャルカバー(1枚)
※①②セットでのお渡しとなります。

<応募方法>
①以下いずれかの公式アカウントをフォロー
PARCO公式Instagram(@parco_official
池袋PARCO公式Instagram(@parco_ikebukuro_official
②3月29日(金)投稿予定のプレゼント対象投稿に「いいね!」とコメント
※プレゼント対象投稿日は予告なく変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。

<応募期間>
2024年3月29日(金)~4月7日(日)23:50 ※予定
※応募期間が変更になる場合がございます。予めご了承くださいませ。

ご参加いただいた皆さまの中から、抽選で計4名様にプレゼントいたします。
ご当選の方へDMにてご連絡致しますので、ご応募されるアカウント(PARCO official、池袋PARCO)のフォローをお願いいたします。
対象の上記SNSアカウントを複数フォローして重複応募される場合も、抽選の対象となります。
(各アカウント2名様ずつ、合計4名様にプレゼントいたします)


※アカウントが非公開設定の方、フォローが外れている方は抽選対象外になります。
※本キャンペーンに当選された方は、同時期に実施する他のパルコのキャンペーンに重複当選できない場合がございます。
※偽アカウントにご注意ください。(本抽選を開催しているアカウントは【@parco_official、@parco_ikebukuro_official】でございます。)


<当選発表>
厳正なる抽選の上、2024年4月中旬頃、当選者にのみインスタグラムのダイレクトメッセージにてご連絡し、賞品の発送をもって当選に代えさせていただきます。
賞品の発送は2024年4月下旬を予定しておりますが、諸事情により多少前後する場合がございますので、あらかじめご了承ください。


※賞品の発送先は日本国内に限ります。お客様のご住所・転居先不明などにより、お送りできない場合がございます。
※期日内にダイレクトメッセージへの応答のない方・当選連絡後、住所等の情報のご提供のない場合は、当選が無効となります。
※当選された方から提供いただきます個人情報は、本キャンペーンの当選のご案内・賞品発送にのみ使用いたします。
※当選の権利はご当選者様本人のものとし、第三者への譲渡(有償・無償を問わない)・換金を禁止させていただきます。
※当選理由についてのお問合せは一切受け付けておりません。
※本キャンペーンは株式会社パルコが行っております。
※ソーシャルメディアの運用を妨害する行為、趣旨に反する行為、弊社が不適切と判断する行為は禁止致します。
※本キャンペーンはMeta社Instagramとは一切関係ありません。
※本キャンペーンは、予告なく変更・中止する場合がございますので予めご了承ください。


有村架純

1993年2月13日生まれ、兵庫県出身。ドラマ「ハガネの女」(2010年)で俳優デビュー。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」(2013年)で注目を集め、主演をつとめた『映画 ビリギャル』(2015年)では日本アカデミー賞優秀主演女優賞・新人俳優賞をW受賞。『花束みたいな恋をした』(2021年)では日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した。2024年にはNetflixシリーズ『さよならのつづき』が配信予定。
Instagram(@kasumi_arimura.official)