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カシヤマ

正しい革靴の手入れの仕方と磨き方

2021.07.02
「自分の靴は自分で磨く」とは、欧米のことわざ。
本来は「自分の責任は自分でとる」という意味なのだが、
靴を磨くという行為は大人の責任感に例えられるほど、
男にとって大切な行為であることをも示している。
実際、革靴を履く年齢になったら、
大人としての責任感を意識する頃。
靴磨きとメンテナンスは、顔を洗い髪型を整えるのと
同じぐらい怠るわけにいかないものだ。

1日履いた靴は、汗を吸い、路面の土埃にまみれている。
そのまま放っておくのは、
帰宅してシャワーを浴びずに寝るのに等しい。
靴にシューツリーを入れ陰干しし、
乾燥させたら、かならず翌日は休ませたい
底革やかかとがすり減ってきたら修理に出して、
しっかりメンテナンスをしながら履けば、
良質な靴ならば10年以上履き続けることができるはずだ。
そして履き続け、磨き続けるほどに革が味わいを増して,
愛着ある自分だけの一足へと成長するのだ。


普段は軽くブラシを掛けておく程度で構わないが、
月に1度はしっかりと靴を磨きたい。
靴磨きは泥汚れや土埃を落とすとともに、
革に栄養を与えて艶を保ち、
やわらかな状態を保つために必要な作業だからだ。
靴磨きに必要な道具は以下のとおり。

[ 使う道具 ]

・ウェス(Tシャツなどの端切れでも可)
・馬毛などやわらかいブラシ(埃落とし用)
・豚毛などの硬めのブラシ(クリーム用)
・汚れ落とし用クリーナー
・乳化性クリーム
・油性ワックス
・ウェス(ネル生地)
・水

1. 靴紐を外し、シューツリーを入れて固定する。
シューツリーを入れたほうが、
安定して磨きやすくなるのと同時に
履きジワを伸ばして、
ひび割れを防止することができる。

2. 馬毛など柔らかめのブラシで、靴全体の泥汚れや土埃を落とす
履きジワや穴飾りの奥、コバまわり、靴紐を通す羽根の内側、
シュータンまで丁寧に。

3. ウェスにクリーナーをつけ、
革全体の汚れや古いクリームを拭い落とす。
革に浸透させるように薄く伸ばしていく。

4. 少量のクリームを指で取り少し力を入れながら
革に浸透させるように薄く伸ばしていく。

5. 豚毛などの硬めのブラシを使って、先ほどのクリームを
靴全体に馴染ませるために力強くブラッシングを行う。

6. 全体にブラッシングを行ったら、
ウェスで表面に残ったクリームを拭き取る。

7. 靴紐を結び直し、半日ほど陰干ししたら、
シューツリーを入れてシューズクローゼットへ。

※詳しくご覧になりたい方はこちら
https://youtu.be/M51HmpGMdpU
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