ホリデーの特別な装いを探しに。モデル・俳優中野有紗と巡る池袋PARCO | WIP vol.3

長く使えるモノもいいけど、大事なのは直感

閉館後の館内で、静かに光を放つ本館1Fのエントランス。
ホリデーらしい『LILY BROWN』のアイテムを纏った中野さんが、館内を巡ります。

まずは、買い物をする際に大切にしていることについて伺いました。
「現実的に“長く使えるかな”などと考えてしまうことが多いのですが、直感で“いいな”と思えたものを買えたときが1番満足感があります。振り返ってみると、そういう時の方がいい買い物ができたなと思います。」

最近“ときめいた”というのは、紫色の天然石が埋め込まれたリング。 
「見た瞬間に“この色が欲しい！”と思い購入しました。はめる指にも意味があるので、その日の気分でつける場所を考える時間も楽しいです。」 
 
普段はシンプルなアイテムが多いという中野さん。
シンプルなスタイリングに、指輪で華やかさを添えてバランスを取っているそうです。

そんな彼女にとって、ファッションとはなにか聞いてみました。

「自分を知ること・見ることができる鏡のような存在だなと思います。“今日はこうありたいな。”とか“この場所にはこんな服が合うかな”などを考えることで、その日の自分の気分や、新しい自分を発見できていると思います。」

ファッションを通じて自分と対話をすることで、自分の精神状態を知ることができるバロメーターのような役割を担ってくれているそう。 

レースカラーがポイントになったベルベットのダブルジャケットを主役に、クラシカルなムードを纏ったスタイリング。
ジャケットの裾から覗く柔らかな素材がスタイリングに軽さを加え、ミニ丈のボトムスとのレイヤードがホリデーらしい華やかさを演出しています。
ホリデーシーズンの特別な高揚感を纏いながら、街に出かけたくなるような華やぎと遊び心を感じられる『LILY BROWN』のルックです。

「ジャケットの襟にビーズが刺繍されていて、すごく可愛いです。最近刺繍をするのが好きなので、自分で刺繍をする際のインスピレーションになりました。ビーズで繋げた刺繍にも挑戦したいです。」

音楽と映画を楽しむホリデー

今年もホリデーシーズンがやってきました。
池袋PARCO 本館7Fには、1925年以来続く銀座の老舗レストランの伝統の味を楽しむことができる『銀座洋食 三笠會館』が。
レトロな雰囲気で風情を感じる内装は、ホリデーの暖かいイメージにぴったり。

そんな素敵な場所で、ホリデーの思い出を伺いました。

「去年のホリデーシーズンに、スイングジャズやビックバンドの生演奏を聴きに行ったことが印象に残っています。同じ曲でもクリスマス風のアレンジがされてキラキラしていて…心が踊りました。」 
 
両親の影響で音楽に触れるようになり、今では自らジャズ喫茶や音楽を楽しめる飲食店に足を運ぶことも多いのだとか。

映画も好きだという中野さんに、ホリデーシーズンに観たい作品を尋ねるとーー

「“ホームアローン”などの王道な映画もいいのですが、“風と共に去りぬ”のような昔の映画を見ることで特別感が出て、心が落ち着くゆったりとした素敵な時間が過ごせると思います。」

※以下すべて税込
チェックダブルジャケット ¥37,400, コインキルトピン ¥6,490 ,ブローチ ¥6,490, タックパンツ ¥19,800/全てSHIPS ,オックスフォードシャツ ¥26,400/TICCA ,ベルト ¥17,600/ATELIER AMBOISE ,ブーツ ¥29,700/MARIAN
■お問い合わせ先 SHIPS池袋パルコ店 TEL：03-3985-3105

クラシックをベースに『SHIPS』のマニッシュなチェックのセットアップにブルーシャツを合わせた、都会的なホリデースタイル。
ウエストにベルトを巻くことで、テーラードの堅さを程よく崩し、こなれた抜け感を表現。
また、胸元のゴールドのブローチが柔らかく光り立体感を作る事で、上品さの中にさり気ない遊びをプラスしたホリデーらしいルックです。

普段からセットアップが好きで、ジャケットをよく着るという中野さん。美術館や展示会に行く日は、ジャケットを羽織りドレスアップをすることもあるそうです。

「着るだけで背筋が伸びて、少し大人になった気がします。ブラウンのセットアップはあまり着ないのですが、今日の赤いベルトのアクセントはとても素敵だと思いました。」

Work In Progress ~ これからの“わたし” ~

今企画のテーマである「Work In Progress=進行中の作業や未完成品」を踏まえ、これから目指したい人物像について話を伺いました。

「昔の映画が大好きで、そういう世界に出てくる女性の方々にすごく惹かれます。話し方や、所作のひとつひとつに宿る、凛とした佇まいの美しさは、自分の中でも大切にしていきたいです。」

最後に、モデルだけでなく、俳優としても活躍の場を広げていっている中野さんが目指す俳優像を聞いてみました。
「まだ活動を始めたばかりなので大きなことは言えませんが…観てくださる方が“その人物の人生をそっと覗き込んでいる”ように感じられる表現ができたらいいなと思っています。」